ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設72周年記念競走(令和6年10月2日)

念願果たす 西山貴浩 万感V

西 山  貴 浩
4371 西 山 貴 浩(福岡)


 豪華メンバーが連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設72周年記念競走」は2日に優勝戦が行われ、人気を背負った1号艇の西山貴浩(37歳=福岡)がイン逃げを決めて、悲願の若松周年初優勝を飾った。今年は4回目、当地は10回目の優勝。

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 進入は123/456。

 インからトップスタートの西山が1マークを先マイ。4コースから差してきた森高一真が急接近し、ゴール前まで猛追にあったが、先頭は守りきった。

「トップスタートは僕だろうと思っていた。1マークはターンしながらヤバいと思った。(森高に)もう少しで持っていかれるところだった。危なかった。」

 レース直後、ピットに引き揚げてくると喜びよりも安堵の表情を浮かべた。ヒヤリとする戦いだったが先頭は死守してみせた。

 北九州市出身。2005年に若松でプロ初出走、2008年に初優勝。喜びも悔しさも様々な思い出を刻んできた水面。若松周年は毎回Vを期待されながらも、他地区の選手が何人も優勝トロフィーを持っていった。目の前でライバルが勝ち、カメラのフラッシュを浴び、表彰式で祝福された。それを横目で見ながら、モーターを片付ける西山の背中があった。欲しかった欲しかったタイトルだった。今夜、ついに笑った。

 「若松で勝ちたいという気持ちは誰よりも強いと思っています。若松は最高! 何年か前に、中田達也とどっちが先にこのタイトルを取るか、と話したこともあった。そんなことも思い出しながら、先頭を走った」

 中田達也(22年に他界)さんも北九州市出身。地元若松への思いを口にされる方だった。とても好漢だった。

 「これからも達也の魂と共に頑張ります。これ(若松周年)取れたら、もう優勝できなくていいと言ってきたが、来年は若松でSGが2つありますし(クラシックとメモリアル)、これが終わりじゃないんで。まだ続きがあります。」

 西山の物語は決して終わらない。これから新たな章へ。次走からもGI ・SGの激しい戦いが続くが、若松周年覇者という大きな勲章と、達也の想いを胸に、ファンに愛される西山は走り続ける。


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(文:吉川)

読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設72周年記念競走 6日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
1 1 4371 西山 貴浩 1'50"4 逃げ
2 4 4030 森高 一真 1'50"8
3 3 4504 前田 将太 1'52"2
4 2 4573 佐藤 翼 1'53"3
5 6 4757 山田 祐也
6 5 4311 岡村 仁
スリット ST
1 .13
2 .17
3 .16
4 .18
5 .15
6 .15

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