若松ボートの「中間市行橋市競艇組合施行55周年記念競走〜行橋市制70周年記念協創〜」は20日に優勝戦が行われ、1号艇の宮地元輝(37歳=佐賀)がイン逃げを決めて今年3回目の優勝を飾った。通算では33回目。
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強烈な水面だった。
全艇がゼロ台に踏み込んできた優勝戦。インからコンマ07を決めた宮地が1マークを先マイし、先頭に立った。東からの強風が襲う荒れ水面。ボートが浮き上がらないように必死に抑えながら先頭を守った。とにかく気象との戦いだった。
「ホッとしました。気が抜けなかったです。水面が強烈だったので、疲れてます」
レース後ピットに戻ると、くたびれたというふうに首を肩に預けて、苦笑いを浮かべた。
優勝戦は雨は降るし安定板もついた。前日の準優とはまったく違う空。「気象条件が変わってバタバタ。焦りました」と、ギリギリまでプロペラ調整する落ち着かぬ最終日になった。それでも、1番人気の期待には応えてみせた。今節イン戦は5戦5勝と本命を背負うレースをしっかりと成立させてきた。
ウィニングランでは、手を振る多くのファンの声援に応えた。雨は激しく水面際にも叩きつけていたが、熱烈ファンには関係なかった。「こんな雨の中でありがたいです。風邪をひかないようにして、帰ってもらいたい」と宮地。
次走はSGグラチャン(尼崎)へ向かう。「お客さんにいいところを見せたいです」。
熱いファンの応援を背にしながら、次はセンタープールで、強烈なターンを繰り出してみせる。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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1 | 1 | 4445 | 宮地 元輝 | 1'53"5 | 逃げ |
2 | 3 | 4528 | 黒井 達矢 | 1'55"5 | |
3 | 5 | 4549 | 小林 文彦 | 1'56"6 | |
4 | 6 | 4894 | 原村 拓也 | 1'57"3 | |
5 | 2 | 4545 | 岡村 慶太 | ||
6 | 4 | 4537 | 渡邉 和将 |
枠 | スリット | ST |
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1 | .07 | |
2 | .05 | |
3 | .08 | |
5 | .05 | |
4 | .02 | |
6 | .07 |