若松ボートの「西日本スポーツ杯」は19日に優勝戦が行われた。1号艇の平田忠則(43歳=福岡)がインからコンマ01の鋭いスタートを決めて1マークを先マイ。握ってくる艇も差してくる艇も寄せ付けずに押し切った。優勝は今年初、当地では9回目。
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進入は1246/35。
中ヘコみで外のダッシュ2艇がコンマ08のスタートを決めたが、インの平田はその上をいっていた。上体を起こしつつ、コンマ01のスタート。「歯を食いしばっていきました」。
気合いの踏み込みから、1マークをイン先マイ。3号艇の井上大輔が握り、5号艇の高橋竜矢が差しを狙ったがどれも寄せ付けない。白カポックが鮮やかな航跡を描く。「足は悪くなく、バランスが取れていました」。バック直線に突き抜け、先頭独走。勝負は1マークで決した。
強かった。
今節は長い7日節だったが、12戦7勝オール3連対の抜群の成績。予選首位通過からの準優1号艇、優勝戦1号艇と王道を突き進む。多くのファンの期待を背負いつつもそれに応え続けた。
勝率6.17で迎えた初日。まさかのA1勝負駆けでの参戦となっていたが、今節のこの走りで、勝率は6.39に大幅アップ。A1残留が濃厚だ。安堵。レース後は笑みも見られた。
ただ、ここで気は抜かないのが平田。グッと表情を引き締め「今年8月からの勝率はいいので、来年のSGダービーを目指します」と力強く話した。
最近はSGピットに姿はなかった。今、福岡の実力者が復活に燃える。
次走は尼崎(10月31日初日)。
ダービー出場へ向けて、平田の戦いは続いていく。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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