イン逃走 石川吉鎬がVゴール 「ギラヴァンツ北九州杯」は21日に優勝戦が行われ、石川吉鎬(48歳=大阪)がゼロ台の鋭いスタートからイン逃げを決めて他艇を完封。2023年10月以来、通算では9回目の優勝を飾った。レース後は優勝トロフィーと副賞のサッカーボールが贈られ笑顔を見せた。========================= 進入は142/356。 大神康司の前付けがあったものの、インを堅守してコンマ09の鋭い踏み込みを見せた石川がイン速攻。握ってきた向後龍一も、差し構えの大神も抑えた。大神から「(石川が)伸び返していた」と言われたという。前日から相棒の6号機モーターは力強く動いており、石川も全幅の信頼を置いていた。「モーター本体が良いから、昨日からほとんど何もしていないです。モーターさまさまでした。」 オール3連対の安定した着取り。予選は2位通過だったが、予選1位の吉永則雄が準優11Rで姿を消したため、準優10Rをしっかりと勝って優出した石川の手に白色のユニフォームが渡された。優勝戦は決して楽なインではなかっただろうが「この1号艇のチャンスを生かせたことが良かったです。」掴んだ流れ、離しはしなかった。 優勝は2023年10月(住之江)以来で1年半ぶり。この住之江での優勝は12年5カ月ぶりと久々だったので「それを思うと、今回は(期間が空かずに)早かったですね。」と微笑んだ。 次走は三国に出場。ボート界はマスターズチャンピオン(桐生)が開催しているが、ここ若松でもベテラン48歳がいい仕事を果たした。