佐藤隆太郎イン圧倒 SG初V! 連日熱戦を繰り広げた「SG第60回ボートレースクラシック」は30日に優勝戦が行われ、一人だけゼロ台のトップスタートを切った1号艇の佐藤隆太郎(30歳=東京)がイン速攻を決めて快勝。SGは今節が4節目で初優出。その勢いのまま初優勝を果たした。========================= マクれるものならマクってみろ。差せるものなら差してみろ。そう言わんばかりに、快速モーターの白い勝負服が豪快なインモンキーを打った。1マーク鮮やかな航跡を描き、バックに抜けると他艇を一気に突き放していた。スタートはゼロ台トップタイミングの強心臓。実況アナウンサーが叫ぶ。「あっぱれ!」。東京の新星・佐藤隆太郎がSG初優出Vをここに達成した。 「塩田(北斗)選手にマクられないようにしっかり回りました。緊張感はスタート展示から感じていたけど、舟足に不満はなく心に余裕がありました。1マーク後に後ろを見たら離れていてホッとしました。」 30号機モーターは噴き上げていた。2日目に4コースからマクリを決めて1着。ここで機力に確かな手応えを感じ、自信を得た。そこからは勢いに乗り、予選をトップ通過。SGでは初めての準優1号艇、初めての優勝戦1号艇。初めて尽くしだったが、どれも乗り越えてみせた。「順調な航跡を描けました」と胸を張った。 昨年8月の丸亀メモリアルでSG初出場。10月戸田ダービー、12月住之江グランプリシリーズとSGを3節経験し、年間では15優出に7Vの活躍。同期(115期)の関浩哉がグランプリを戦う姿を見て、佐藤も大きな刺激を受けた。「今年はグランプリを走りたい」。今大会を制し、賞金ランクはトップに立った。GP出場は濃厚となった。「年末までにもう一段階、強くなりたいです。」 今後は4月に津と福岡のGI。5月は丸亀SGオールスターの出場も決定。SGVの大きな自信と勲章を胸に、東都の新星がさらなる高みを目指しながら今年のSG・GIロードを歩んでいく。