好展開を見逃さない 中島秀治が差しV 「にっぽん未来プロジェクト競走in若松」は20日に優勝戦が行われ、3号艇の中島秀治(29歳=滋賀)が優勝を飾った。インの西村拓也と2コースの磯部誠が1マークで競り合って流れ、空いたブイ際に3コースの中島が差しを決めた。優勝は5回目、当地では初。========================= 進入は123/456。 インの西村が痛恨のスタート後手(コンマ25)。2コースの磯部(コンマ14)がマクリにいこうとするが、引くわけにはいかない大本命・西村が意地の抵抗。人気を集める両者がもつれ、流れていった1マーク。広々と空いたブイ際に、3コースの中島が冷静な差しハンドルで切り込んで先頭に躍り出た。2マークもトップで回り、後続とのリードを広げて勝負アリ。水面際の観衆がどよめく中、ゴールラインを駆け抜けた。「あの展開は考えてなかったです。握ろうと思っていましたから。回り足は良かったですね。」 想定外の1マーク。それでもトップルーキーはうまく対応してみせた。昨年の秋にフライングを2本を切って、95日のフライング休み明けとなる今節。さすがにスタートは慎重だったが、それでも予選を3位と上位通過。ブランクをあまり感じさせないシリーズだった。 2025年の走り初めでV。気分は高まるが「目の前の一走一走をしっかりと頑張りたい」と期待のルーキーは表情を引き締め、新たな一年を歩み始めた。