鮮やかなマクリ差し! 宮本夏樹V 真冬の若松に夏が来た! 若松ボートの「ミッドナイトボートレース第42回日本モーターボート選手会会長杯」は30日に優勝戦が行われた。5号艇の宮本夏樹(37歳=長崎)が5コースから鋭いマクリ差しで突き抜けて快勝。自身3回目となる優勝を飾った。 荒天、荒天、また荒天。 ほぼ3日も中止になった異例の今シリーズだったが、ラストも穏やかな決着にはならなかった。 人気を背負う井口佳典がイン。ネームバリューは断トツだった。ただ機力は低調。2コースの興津藍が先マクリを仕掛ける展開になった。これに井口が抵抗。無観客開催だが、本命党の悲鳴が聞こえてきそうな波乱の1周1マーク。ブイ際には大きな差し場がひらいた。 これをクセ者宮本が見逃さなかった。鮮やか過ぎるマクリ差しで切り込んでいって、堂々先頭へ躍り出た。次の2マークを回って他艇をさらに突き放す。首位をがっちり固める。勝負アリとなった。 2着に興津、3着には大外から四宮与寛。気温3度の中、967.2倍とかなりアツい配当が飛び出していた。「すごい展開だった。(マクリ差しが)しっかり入ったし足は良かったと思う。また高配当を出したい。」 人気薄の時にこそ燃える性格だという。穴党は今後も要チェックだ。