雑賀勇貴 8年10ヶ月ぶりV! 若松ボートの「若松夜王シリーズ第2戦デイリースポーツ杯若松ダービー」は31日に優勝戦が行われ、4号艇の雑賀勇貴(33歳=大阪)が5コースからマクリ差しで突き抜けて快勝。2015年12月の児島以来、自身2度目の優勝を飾り喜んだ。 前日の準優後(2コースから2着)もピットに引き揚げてくると表情明るかったが、優勝戦ではさらに大きな喜びが待っていた。 5コースからマクリ差しで突き抜けて先頭独走。鮮やかなブルーのカポックが照明に照らされ輝いた。ピットに戻ってくると、とびきりの笑顔が弾けた。これが2015年12月の児島以来という待望の待望の優勝なだけに、喜びもひとしおだった。 タッグを組んだ相棒モーター51号機は噴き上げた。足は力強かった。2日目には6コースと5コースからマクリ差しを決めて圧巻の連勝ゴール。不利枠もはねのける快進撃。開幕前は伏兵だった男が、一気にV争いに名乗り。スタンドの観衆をどよめかせ、穴党を興奮させた。味方にすれば必ず勝ち、敵に回せば必ず負ける──。戦国の世にそう呼ばれたのが紀州の雑賀衆だが、この51号機モーターも最強の味方だった。「乗り心地だけは少し気になりましたけど、それでもエンジンはすごく良かったです。(久々のVは)めちゃくちゃ嬉しいです! また次も頑張ります!」 お子さんはまだ1歳という。頑張るパパは次戦からも気合い十分。今回の久々の美酒で勝利の味もはっきりと思い出した。 自身3回目の優勝は、そう長くは待たせない。