西山貴浩 イン速攻 若松8V! 若松ボートの「若松夜王シリーズ第1戦アヤメカップ海属王決定戦」は9日に優勝戦が行われ、1号艇の西山貴浩(37歳=福岡)がイン速攻を決めて今年2回目の優勝を飾った。若松は通算8回目。 前検日。整備室からひときわ大きなハンマーの音が鳴り続けていた。真夏日。汗びっしょりで、プロペラと闘う西山がそこにいた。 相棒モーターは低調だった。だがそれでも初日1走目から人気を背負うのは必至。調整を続けた。結局、整備時間終了ギリギリまで部屋に籠っていた。 初日、2日目、連日「パワーはない」という声が漏れていたものの、それでも予選トップ通過から優勝戦1号艇に座った。機力は威張れなくても、さすがだった。 優勝戦進入は123/456。 インからスタートを踏み込んだ西山(コンマ08トップタイミング)。主導権を握り、そのまま1マークを先マイ。マクらせず、差させずのインモンキーで他艇を突き放して先頭独走。1マークでケリをつけた。 地元若松での優勝。ウィニングランでは両手ガッツポーズで喜び、水面際に集まっていた多くのファンの声援に応えた。 優勝は今年2回目、通算では48回目。若松では8回目。当地では来年SGクラシックが開催されるが、その出場権はすでに獲得済み。「このエンジンにしては、いい舟足になったかなと思います。海属王より、賞金王になりたいな(笑)。(来年若松で開催の)SGクラシックにピークをもっていきたい」。 次走は戸田一般に、SGオーシャン。暑い日が続く中、汗びっしょりになってもファンの声援に応えてみせる。