池永太 イン圧逃 今年2V 若松ボートの「第41回日本モーターボート選手会会長杯」は14日に優勝戦が行われ、インから1人ゼロ台スタートの1号艇の池永太(38歳=福岡)が、鮮やかなイン速攻を決めて快勝。今年2回目の優勝を飾った。 池永に始まり、池永に終わった。結局、最終日に笑ったのは地元のV候補筆頭だった。 初日ドリームを勝つなどして連勝の船出。ただ、予選ラストの4着が響いて、予選は3位に甘んじた。雲行きは微妙になってきた。予選1位と2位には遠征勢の名前があった。 しかし、準優勝戦でその遠征組が次々に敗れる結果に。逆に準優をきっちりと勝っていた地元の池永。さすが勝負所は分かっていた。準優を勝ち上がり、優勝戦の1号艇のイスは池永の前に用意された。流れはどう見ても池永にあった。 掴んだ流れは離さない。優勝戦はインからゼロ台の快ショット。主導権を持っての1周1マーク。ターンマークのギリギリを旋回する巧みなインモンキー。誰の攻撃など許さない。白い勝負服が鮮やかな航跡を描いて、首位独走決着。今年2回目の優勝ゴールとなった。「前検からエンジンに反応があり、悪くはないと思っていました。久しぶりに若松で勝つことができて嬉しいです」と、レース後は笑顔が弾けた。 若松での前回Vは2021年正月戦。3年2ヶ月空いた。来れば優勝争いを演じる腕はもちろんあるが、あと1歩Vまでは届かないもどかしい期間だった。だが、今回でイヤな流れは払拭。気持ち良く、来月末のGWシリーズで再び当地に登場する予定だ。