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ボートレース若松 優勝選手一覧

ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(令和5年5月2日)

山田和佐 涙の初優勝!


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 若松ボートの「山口シネマカップ」は11日に優勝戦が行われた。1号艇の山田和佐(26歳=広島)はスタートで後手を踏むも、1マークを小回り旋回。マクリ差してきた浦田晃嗣とのトップ争いを制して1着ゴール。デビュー4年で歓喜の初優勝を飾った。レース後は涙があふれ、喜びをかみしめていた。

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 ピットに戻ってくると、同支部の広島の選手や、残っていた地元福岡の選手らが温かく迎えた。まだ実感の湧かないような山田。「ほら、表彰式に行ってこい。あとは(作業を)やっておくから」。選手代表の川上剛にうながされ、初々しいウィナーは表彰式の行われる競技棟のほうへと駆けだした。

 何もかも初モノ尽くしだった。初日連勝、予選トップ、準優1号艇、優勝戦1号艇。開幕前はノーマークだったであろう広島の若者の快進撃。超抜15号機を相棒に、バッタバッタと対戦相手を倒していく。日に日に注目度は増し、全国のファンが若松の山田の走りを楽しみにした。

 優勝のかかった大一番は苦しい展開だった。追い風強くイン受難水面。インからコンマ18のスタートだった山田は、これが6番手のタイミング。外3艇はゼロ台の踏み込み。4コースの江夏満に一気に締められた。「やられたかと」。窮地。ただ、マクッてきた江夏は艇がはねて、外側に流れ気味。対して、山田は小さく1マークを回る。決してあきらめなかった。これが好旋回で、逃げる形にもちこんだ。粘りに粘った。「足は本当に良かった」。5コースからマクリ差しで切り込んできた浦田と並び先頭争いとなったが、2マークを先に回ってリード。残り2周トップを守り抜き、ラストは左拳を上げ、歓喜のゴールラインへと飛び込んだ。

 初優出初V。ド派手なことをやってのけたが、ヒーローはレース後、胸の内を吐露した。「眠れない夜ばっかりでした。次の日のことばかりを考えて……。明日はどうしようか、こうしようかって」。引き当てた抜群の15号機は、山田にとって絶大な味方となった。一方、勝ち進むにつれ、活躍するにつれ、上位陣との対戦も多くなる。考えないといけないことも増えた。ピット内で、前検日に見せていたような笑みは日に日に少なくなり、シリーズ後半は緊張の面持ちが続いた。経験のないプレッシャーを味わった一節となった。

 デビュー4年。フライングの影響で出走回数不足で現在はB2級。「僕は成績がいいほうではないので、迷惑かけることが多かった。それでも家族がいつも支えてくれて。この優勝で家族や応援してくれる方にちょっとは恩返しできたかな。嬉しいです」。家族を思うと、涙がこぼれた。

 次走は芦屋、びわこと続く。「この優勝の経験を生かしたい。今期しっかりと走ってA級になって、師匠の岡谷(健吾)さんや、可愛がってくださる先輩と上の舞台で走れるように頑張っていきます」。この1回で終わらせる気はない。まだまだ上へ。若松で得た経験や嬉しさを胸に、広島の若武者は腕を磨いていく。



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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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