若松ボートの「アヤメカップ」は3日に優勝戦が行われた。やや深めの進入となった1号艇の新田泰章(34歳=広島)だったが、1人だけゼロ台のトップスタートを決めて1マークを先マイ。他艇を振り切って、約5年半ぶりの優勝を飾った。
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先頭で3周2マークを回り、ラストの直線。
ゴール直前、天を仰ぎ勝利をかみ締める新田の姿があった。プレッシャーから解放された瞬間だった。
優勝戦の1号艇が巡ってきたが、決してラクなイン戦ではなかった。
進入は1243/56。2号艇のイン屋・今村暢孝と、4号艇の毒島誠ら猛者達がプレッシャーをかけてくる。1号艇の新田は深めの起こしとなっていた。機力もそこまで自信をもてるわけではなく、隣の今村のほうが出ていたという。優勝は2016年以来遠ざかっていた。近年は優出しても敗戦が続いた。不安要素はあった。
それでも、気合いのコンマ07トップスタートを踏み込んだ新田。スリットで大きなリードを取る。勝利を掴む渾身のスタートだった。主導権を誰にも渡さない。1マーク先マイし、単独先頭へ。後続は振り切った。軍配は新田にあがった。
通算4回目のV、当地は初。「足はまずまずでした。(久しぶりに)優勝できて嬉しいです」。レース後は緊張も解けて笑みを見せた。約5年半ぶりとなる久々の美酒を味わっていた。リズムアップして、次走は鳴門に出場予定。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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