地元選手が連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「若松夜王シリーズ第1戦福岡ソフトバンクホークス杯福岡県内選手権」は24日に優勝戦が行われ、2号艇の新開航(26歳=福岡)が2コース差しを決めて快勝。絶好調の今年はこれで6回目の優勝となった。
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黒の勝負服で笑って始まり、ラストも黒の勝負服で笑った。
初日の第1走目(9R)は、2コースからマクリ一撃。インの平田忠則を沈めた。圧巻の独走白星発進。ピットでは笑みが見られた。
予選は2位通過。トップの座は池永太に譲ったものの、優勝戦ではその池永の懐に渾身の差し一閃。スリットから1マークにかけて、V本命の池永に対してプレッシャーをかけ、そして池永のイン先マイが流れた隙を見逃さなかった。風速7mのコンディションでも、ターンマーク際に鋭い差しを決めた。新開の完勝だった。「嬉しいです。レース足が良かったですね」。
レース後のピットでは先輩選手らに迎えられ、控えめにハイタッチ。ド派手に喜びは表現しないも、ヘルメットの隙間から優しげな笑顔が見られた。
これで通算10V。そのうち今年だけで6Vの快進撃。7月からの勝率は自身最高の7.35でA1級復帰も決まっている。「これからもいい成績を続けて残していけるように頑張りたいです」。次走は芦屋のGII戦。V数はどこまで伸ばすのか。ボート王国・福岡支部の新たなヒーローから、今年後半も目が離せなさそうだ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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